■健康観察機能に「こころの健康観察機能」を追加した背景
健康観察については「学校保健安全法 第9条」に児童生徒等の心身の状況を把握し、必要に応じて指導や助言を行う必要があることが明記されており(*1)、文部科学省は、学校において日常的に子どもの健康状態を観察し、心身の健康問題を早期に発見して保健指導を行うなどの適切な対応を求めています。(*2)朝の健康観察をはじめ、学校生活全般を通して健康観察を行うことで体調不良のみならず心理的ストレスや、いじめ、不登校、精神疾患など子どもの心の健康問題の早期発見と対応にもつながることから重要性が高まっています。
また、国立成育医療研究センターの調査(*2)によると、小学4年生以上の子どもに、思春期の子どもを対象としたうつ症状の重症度尺度であるPHQ-A(注1)を用いて「こころの状態」を尋ねたところ、小学4-6年生の10%、中学生の22%、高校生の23%に中等以上のうつ症状があったことが報告されており、早急な対策の必要性が示唆されています。
これらを背景に、リーバーは、健康観察機能に子どもたちの日々のこころの様子をチェックする「こころの健康観察機能」を追加し、学校側が任意で健康観察の問診項目に「こころの健康観察機能」の問診を追加できるように開発しました。体温や体調などの身体の健康だけではなく、「こころの健康も支援していきたい」という想いから、追加にかかる費用は無料とし、多くの教育現場で活用して頂きたいと思っております。
(*1)学校保険安全法(昭和三十三年法律第五十六号)
(*2)文部科学省「教職員のための子どもの健康観察の方法と問題への対応」
https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1260335.htm
(*3)国立成育医療教育センター「コロナ×こどもアンケート第7回調査_報告書」
https://www.ncchd.go.jp/center/activity/covid19_kodomo/report/CxC7_repo.pdf
(注1)PHQ-A(Patient Health Questionnaire-9 for Adolescents): PHQ-9(成人用のうつ症状の重症度を評価する尺度)を改訂して作られた、思春期のこどもを対象としたうつ症状の重症度尺度のこと。
■「こころの健康観察機能」のポイント
・日々の子どもたちの気分の変化を管理画面でひと目で確認できる
・学校全体における子どもたちの気分の推移が把握できる
・フリーコメント欄を活用し、日々の悩みやSOSの発信ができる
■LEBER(リーバー)の健康観察機能(教育機関向け)について
学校側と弊社が利用契約を結び、生徒側(保護者側)は医療相談アプリ・リーバーを通じて登録、学校側(管理者側)は専用の管理システムを利用します。料金は1名11円/月となっており、手頃なコストで生徒の健康管理に貢献し、同時に教職員の集計の手間を大幅に省くことが可能です。教職員が健康観察票など紙で集計する手間を大幅に省くことが可能で、学校全体の体温・体調の状況をグラフなどで確認できます。
また、教職員も各自のスマートフォンにアプリを導入して体温報告を行うように整備しました。児童生徒・教職員全員の健康状態を把握することで、感染症等の拡大に対し、早期発見、拡大防止対応ができるようにしています。
■LEBER(リーバー)について
24時間365⽇スマホで医師に相談ができるアプリです。現在380⼈以上の医師が登録されており、外出⾃粛等により病院 やクリニックに⾏きにくい⽅もアプリを通じて医師に気軽に相談することができます。
⼀般向け医療相談アプリ「LEBER(リーバー)」に加えて、教育機関に毎⽇の検温結果と体調、出⽋席の報告ができる「LEBER for School」(6カ国語対応)、企業向けに検温・体調報告とストレスチェックを組み合わせられる「LEBER for Business」(6カ国語対応)も全国で導⼊拡⼤中です。
■株式会社リーバーについて
株式会社リーバー(旧社名AGREE)は2017年2月に遠隔医療相談サービスを行う目的にて創立されました。
私達は「いつでも。どこでも。誰にでも。」を信念に掲げ、すべての人々に適切な医療が行き渡るよう努めています。
〈会社概要〉
会社名:株式会社リーバー
所在地:茨城県つくば市高野1155-2
代表者:伊藤俊一郎
設立:2017年2月
URL:https://www.leber.jp
事業内容:医療相談アプリの企画・開発・運営