大阪教育大学附属天王寺小学校:「入力しやすさ、個人情報管理、結果一覧、安価さなどをすべて備えています」 

LEBER for School:生徒・児童の体温体調・出欠席を自動で集計

 

リーバーアプリ導入に関わって

「リーバーのアプリは、入力しやすさ、個人情報管理、結果一覧、安価さなどをすべて備えています」 

国立大学法人大阪教育大学附属天王寺小学校
國光妙子 研究部長・教務主任

 

新型コロナウイルス感染症予防のために、「毎朝の検温」を義務づけられたことで、本校でも臨時休校中に、画用紙に印刷した「健康観察カード」を全校児童に配付し、学校再開前から「毎朝検温すること」を習慣づけてきました。

 6月になって、学校が再開すると、大部分の児童は登校前に検温していたのですが、やはり、毎日10名近くは、検温を忘れたり、また、検温してもその
カードを持ってくるのを持参するのを忘れたりしてしまい、結果的に、朝の登校時刻には、その対応に追われる日々が続いていました。

 担任の先生たちは、毎朝、カードを確認し、押印する作業も、今の状況では仕方ないと思いながらも、負担に感じていたことも事実です。

 また、2週間に1枚用紙を渡すことになっていたため、全校児童分を印刷する手間もかかっていました。

 

いくつかのアプリをテスト 

 このような中、検温結果をまとめる便利なアプリがないだろうか、と、探していく中、いくつか候補が見つかりました。それらを、まずは教職員間で試行してみることにしました。検討した視点は、「入力のしやすさ」「個人間でお互いの体温を知ることができないよう、個人情報に配慮されていること」「職員室で、全校児童の結果を一覧として表示することができること」「導入しやすい料金であること」でした。

 リーバーのアプリは、その全てを兼ね備えており、かつ、私たちが、当初考慮していなかった「検温するよう、通知がくる」というシステムも付随しておりました。すでに、「つくば市」で全面的に導入されており、学校現場のニーズに対応されていることも、今回の採用にあたり、大きなポイントとなりました。

 本校では、全教員が、iPadを利用しており、かつ、すべての教室にiPadが設置されているため、画面上で各担任が体温を確認することができます。このことで、朝の検温チェックの時間が大幅に短縮されました。

 担任からも、「確認ミスもなくなり、押印の手間もなくなり、本当に便利です」「カードを回収、配付することがなく、助かります」「一覧になっているので、児童のようすを簡単に把握することができます」と本アプリ導入に対して、喜びの声がたくさん聞かれました。

 また、校内で体調を崩した児童の様子を随時、入力することで、保護者の方々にもリアルタイムでお子さんの体調変化を知らせることも可能となりました。

職員室には学校全体の体温チェック状況を表示するモニターが置かれている。

 

出欠席を自動で集計

 本校では「出欠・遅刻通知機能」も使用しています。朝の「欠席連絡の電話」がピタッとなくなり、電話応対の業務が一気になくなりました。
これは、保護者の方からしても、学校に電話やメールする手間がなくなり楽になったと思います。
 担任が、毎朝記入している「出欠調べカード」も必要なくなり、一括で出欠管理ができることから、学校全体の健康管理も確実になりました。
この機能は、他の体温記録アプリにはなく、本当に学校現場のニーズに即した物だと思います。現に職員室でも「体温入力も楽だと思ったけど、この出欠確認の機能は、すごい!」と、担任一同、その利便性を感じています。

利用率向上のコツは「学校集会」 

 今回のアプリ導入を、保護者が集まる「学校集会」の日に設定し、保護者の方が教員のサポートを受けながら、ダウンロード、設定できたことは、スムーズな導入を可能とした要因だと考えています。保護者の方からも「新しいアプリを使うことが心配だったけれど、学校で設定できてよかった」という声がありました。

 また、「子どもが登校後、学校に到着するまでに入力すればよいので、朝の慌ただしさが改善されました」「通知機能がありがたいです」「思ったより、簡単に入力できて、健康観察カードに書くよりも楽でした」「家族の分もまとめて記録をとれて、安心です」など、肯定的な声をたくさんいただきました。

 新型コロナウイルス対応に追われる中でも、子どもたちのために、各種学校行事も、可能な限り実施したいと考えている本校では、このように、「みんなの健康を見守るツール」としての本アプリ導入は、健康に対する意識を高め、その意識を持続させる上でも、大変効果的だと思います。

 現在、多くの小学校で、「健康観察カード」のようなものを利用し、子どもたちの体温を管理されていると思いますが、本アプリの利便性が広く周知され、先生たちの日々の体温確認が容易にできるようになればいいなと心から願っています。

大阪教育大学附属天王寺小学校は、すべての教員がiPadを所持し、全教室にiPadを装備。児童の体温・体調データは常にその場からチェックすることが可能となっている。職員室のモニターには一覧表示される。

 

 国立大学法人大阪教育大学
 附属天王寺小学校
 大阪市阿倍野区松崎町1丁目2番45号
 1877年、大阪府師範学校附属演習小学校として創立。
 生徒数624名、教職員30名。(2020年4月現在)

 

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